桜の香りとアロマ

先日、カフェで子供と『桜アイス』を食べました♪

桜餅のような香りがするピンクの可愛いアイスに子供は大喜びで、

『桜ってこんな味なんや!

お店の人は桜を食べたことあるんやねー!!すごいね‼️』

と大声で言って、ちょっと焦りました😂

桜は日本で最も有名なお花といえるほど親しみやすく、「桜の香り」「桜の味」という物も多く見かけます。

でも思い返してみると、

【桜の花の香り】

というのはハッキリしないですよね。あれだけ満開でも匂わない印象です。

実は桜の品種の大半は香りがとても弱く、特に公園などに多いソメイヨシノの香りは人の鼻では感じることができないほど、かすかなものだそうです。

そのため、桜のエッセンシャルオイル(精油)は抽出がとても難しく、以前は100%天然の桜の精油は不可能と言われていました。

しかし‼️

近年、日本で開発された新しい技術によって
100%天然の桜から取れた香りも誕生しています🌸

この技術と言うのが、「低温真空抽出法」です。

植物の香り成分を取り出す方法は、「水蒸気蒸留法」が一般的です。

これは、原料を釜に入れ、釜の水を沸騰させ、蒸気を当てる方法です。

熱によって精油成分が揮発

香り成分を含んだ気体が冷却管で冷やされる

また液体に戻る

このとき表面に浮くのが「精油」です🌿

それに対して、「低温真空抽出法」は、名前の通り低温(25~30℃前後)で抽出します。

特殊な機械を使って植物が保有する水分を抽出するので、

✔︎熱による成分の変質が少ない
✔︎植物本来の香りがより保てる

という良いところがあります。

※「精油」とはまた違い、「水溶性アロマ」と呼ぶそうです。

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アロマを勉強し始めて20年弱経ちますが、その間研究が進んで成分が明らかになったり、技術も進歩し、アロマを取り巻く状況もどんどん変化しているのを実感します。

本当に奥深い世界です✨

近い将来、桜や香りが取り出しにくかった植物の精油が手軽に手に入るようになるかも!?と期待しています😊

(ただ、1年に少しの期間しか咲かない、、しかも大量の花びらをどうやって採取する!?など考えると桜の精油は高価なこと間違いないですね😅)

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さて、話は戻りますが桜アイスの件。

結局、桜アイスや桜餅など一般に『桜のにおい』と名付けられている香りは何なのでしょうか⁉️

その正体は、『クマリン』という物質です。

【クマリン】は桜の葉に含まれる芳香成分で、独特の甘〜い香りを放ちます。これが「桜餅の香り」の正体です。

ただし、生えている桜の葉からはクマリンの香りはしません。
桜の葉を塩漬けしたり、乾燥させたりする事でクマリンが作られ、あの桜餅のような香りがするのです。

精油の中で桜(桜餅!?)の香りのイメージに近い物は、「トンカビーンズ」というものがあります。

トンカビーンズは南米地域で育つ、マメ科の植物。

『クマリン』が主成分で、乾燥させた種子から精油が採れます。その香りは桜餅のよう!ケーキやアイスなどの香料、香水にも使用されています。

ウェルネスで扱っているプラナロムではトンカビーンズの精油は無いため、置いておりませんが(紹介しておいてすみません😅)色々なメーカーさんで取り扱いがあるので、ご興味ある方はぜひお試しくださいね♪

トンカビーンズの精油は、

甘くて優しくて・・・そして桜餅です‼️笑

クマリンは心を落ち着かせたり不安を和らげる働きや、抗菌・抗ウィルス作用、風邪やインフルエンザの予防や緩和に役立ちます。

注意点は、トンカビーンズは溶剤を使用しての抽出法(アブソリュート)のため、微量ながら溶剤が残っています。(お肌がデリケートな場合は皮膚への作用が強く出る場合があります)

⭕️ボディに使用する場合はごく少量にするか、芳香浴で楽しむのがおすすめです

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